「ペルソナ」 中野信子

 

「ペルソナ」 中野信子

母親が中野信子の作品が好きということで、借りて読ませていただきました。


脳科学を交えながら自分の考えを記してある感じでした。知らない言葉が多かったので読むのに少し苦戦。

・著者の自伝。

・一つ一つの言葉の選び方が繊細かつ巧妙な方だなと感じました。

・著者は自分自身のことを「優美な死骸のようなゲームで作られたようなモザイク状の多面体」と表現。

→優美の死骸とは:シュルレアリスムにおける作品の共同制作の手法で、複数の人間が互いに他の人間がどのようなものを制作しているかを知ることなしに自分のパートだけを制作するというもの。文章、絵画などでおこなわれる。
子供の時によくやる、文章を「いつ」「どこで」「誰が」「何をしたか」を分担して一つの文章を作る遊びやりませんでした?それです(笑) 


これが意味することは、光の当て方によって人格は様々な色に変化し、見え方も形も変わっていくということ。彼女自身の多様性をよく認知していると思いました。「人によって意外な部分が見え隠れする時、それとの出会いが新しい楽しみになる」という考えは素敵だなと思いました。

  




コメント